店舗改装業者の選び方 失敗しない3つのポイントと「20年先を見据えた」設計の重要性2025.12.03

「店舗改装を検討しているが、どの業者に頼めばいいかわからない」 「見積もりの金額が適正なのか判断できない」 「デザインだけでなく、使い勝手や耐久性も重視したい」
店舗のオーナー様にとって、改装(リノベーション)は事業の命運を分ける大きな投資です。だからこそ、業者選びで失敗したくないと考えるのは当然のことです。
インターネットで検索すると「格安」「スピード施工」を謳う業者は数多く見つかります。しかし、店舗改装において最も重要なのは、「その店が5年後、10年後それ以降も長く愛され、機能し続けているか」という視点かと考えております。
本記事では、数多くの店舗改装を手掛けてきた神奈川県川崎市の工務店「有限会社ラスコ」が、プロの視点から「後悔しない店舗改装業者の選び方」と「成功するための具体的なステップ」を徹底解説します。表面的なデザインだけでなく、経営を支える「機能」と「未来」を見据えた改装について、ぜひ参考にしてください。
店舗改装業者選びで後悔しない!失敗を防ぐ3つの選定基準
店舗改装の成功は、業者選びで8割が決まると言っても過言ではありません。しかし、「家から近いから」「見積もりが一番安かったから」という理由だけで決めてしまうと、後々のトラブルにつながることがあります。 まずは、業者を選定する際に必ずチェックすべき3つのポイントを解説します。
①「デザイン」と「施工」を一貫して相談できるか
店舗改装の依頼先は、大きく分けて「設計事務所」「内装専門業者」「施工会社(工務店)」の3つがあります。それぞれの特徴を理解し、自分のスタンスに合う業者を選ぶことが大切です。
設計事務所
デザイン性やオリジナリティは極めて高いですが、別途「設計監理料」が発生するため総額が高くなりやすい傾向にあります。また、実際の工事は別の工務店が行うため、責任の所在が分散しやすいという側面もあります。
内装専門業者
店舗づくりに特化しているため、トレンドを押さえたデザインや什器の提案が得意です。ただし、デザインと施工を一括で受けていても、施工自体は下請けに丸投げするケースも少なくありません。その場合、中間マージンが発生し、費用が割高になることがあります。
施工会社(工務店)
建築のプロであり、技術力や現場対応力に優れています。コストも抑えやすいのがメリットですが、会社によっては「言われた通りに作る」のがメインで、デザイン提案が弱い場合があります。
そこでおすすめなのが、「設計力のある工務店」を選ぶことです。 弊社ラスコのように、社内に熟練の設計士(設計部門)があり、実際の工事は信頼できる専門職人(パートナー)を束ねて管理するスタイルであれば、「デザインの意図」を現場に正確に伝えつつ、無駄なコストを省いた適正価格での施工が可能になります。窓口が一本化されるため、オーナー様の負担も大幅に軽減されます。
② 飲食・サロン・物販…業種特有の「動線」を理解しているか

店舗の内装は、ただ綺麗であれば良いわけではありません。 例えば飲食店の場合、厨房の防水工事、グリストラップの配置、排気ダクトのルートなど、設備(インフラ)の設計が営業効率に直結します。美容室やサロンであれば、給排水の位置や照明の色温度、お客様のプライバシーを守る配置が重要です。
業者を選ぶ際は、「おしゃれな実績があるか」だけでなく、「スタッフが働きやすく、お客様が心地よい『動線』を計算できているか」を確認しましょう。 提案書を見るときは、デザインパースだけでなく、図面(平面図)の動線計画に注目して質問を投げかけてみてください。ここで明確な回答が返ってくる業者は信頼できます。
③ 見積もりの「安さ」の根拠が明確か
相見積もり(複数の業者に見積もりを依頼すること)を取ると、金額に大きな差が出ることがあります。ここで「一番安いから」と飛びつくのは危険です。
極端に安い見積もりの場合、以下のようなリスクが潜んでいる可能性があります。
・必要な下地処理の工程が省かれている
・耐久性の低い安価な素材が使われている
・追加工事ありきの見積もりになっている
大切なのは「安さ」ではなく「コストパフォーマンス」です。 「なぜこの金額なのか?」「どこでコストを抑え、どこにお金をかけているのか?」を丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。良い業者は、予算内で最大限の効果を出すために、「削ってはいけない部分」と「工夫してコストダウンできる部分」をプロとして提案します。
「20年先を見据えた設計」とは? 経験豊富なプロが考える店舗の未来
店舗改装において、ラスコが最も大切にしているのが「時間の経過に耐えうる設計」です。 トレンド(流行)を追うだけのデザインは、数年で「古臭い」と感じられてしまいます。また、見えない部分の手を抜けば、数年後に水漏れやクロスの剥がれなどが発生し、修繕費がかさむことになります。
ここでは、職人歴50年の設計士が在籍するラスコだからこそお伝えできる、本質的な改装の考え方をご紹介します。
職人歴50年の視点:耐久性とメンテナンス性
内装材や設備は、毎日ハードに使われるものです。 経験の浅い設計者は「見た目のインパクト」を重視しがちですが、ベテランの設計者は「5年以降の汚れ方」まで想像します。
素材選び
傷がついても「味」になる素材を選ぶのか、汚れが拭き取りやすい素材を選ぶのか。
メンテナンス
設備が故障した際、点検口は適切な位置にあるか。配管の更新は容易か。
ラスコでは、長年の現場経験に基づき、「壊れにくく、直しやすい」設計を基本としています。これが結果として、オーナー様のランニングコスト削減(長期的な利益)につながります。
流行に左右されない「骨太なデザイン」
現在の店舗デザインは、SNS映えなどを意識した華やかなものが好まれる傾向にあります。もちろん集客のためにデザイン性は重要です。 しかし、ベースとなる空間構成(骨格)がしっかりしていなければ、装飾を変えるたびに大規模な工事が必要になってしまいます。
ラスコの設計思想は、「20年先も通用する機能美」です。 基本となるレイアウトや動線、光の入り方といった普遍的な要素を完璧に設計した上で、今のトレンドを取り入れる。そうすることで、将来的にコンセプトを変更したくなった場合でも、表層の改装(リフォーム)だけで対応できる「可変性のある店舗」が完成します。
神奈川・川崎エリアに根ざした不動産・建築の知見
ラスコは川崎市高津区を拠点に、関連会社を通じて不動産全般の知識も有しています。 店舗改装は、物件選びの段階から始まっています。「この物件で理想の厨房は作れるか?」「電気容量は足りるか?」といった技術的な判断も、物件探しの段階からサポート可能です。 地域に根ざした業者であることは、施工後の「何かあったときにすぐ駆けつけられる」という安心感にもつながります。
店舗改装の費用相場と、賢く予算を抑えるテクニック

オーナー様が最も気になる「お金」の話について解説します。予算オーバーを防ぎつつ、理想の店舗を実現するためのポイントです。
業態別の坪単価・費用相場を知る
店舗改装の費用は、物件の状態(スケルトンか居抜きか)やグレードによって変動しますが、一般的なスケルトン物件からの工事費用(坪単価)は以下の通りです。
| 業種 | 坪単価の目安 | 費用の主な理由 |
| 飲食店 | 40万~80万円 | 厨房機器、給排水、排気ダクト、防水工事などの設備費がかさむため。 |
| 美容室・サロン | 30万~60万円 | シャンプー台などの配管工事や、ボイラー設備、電気容量の増設が必要になるため。 |
| 物販・オフィス | 20万~40万円 | 大規模な設備工事が少なく、壁や床などの内装仕上げが費用の中心になるため。 |
これらはあくまで目安です。こだわりの素材を使えば価格は上がりますが、逆に「使える設備は残す」などの工夫次第で、予算内で収めることも十分可能です。
予算内で理想を実現する「メリハリ」のつけ方
限られた予算で満足度の高い改装をするコツは、「お金をかける場所」と「抜く場所」のメリハリです。
お客様が触れる場所には投資する: カウンターの天板、ドアノブ、椅子など、お客様が直接触れる部分には良い素材を使うことで、店舗全体の質感が上がります。
壁や天井は工夫でコストダウン
塗装仕上げをクロスに変える、あるいはあえてコンクリート現し(むき出し)にして塗装のみで仕上げるなど、面積の広い部分でコスト調整を行います。
厨房機器や什器の再利用
既存の機器が使える場合はメンテナンスして再利用する、または中古品を活用するなどの提案も、柔軟な業者であれば可能です。
見積もり依頼時には、「予算は総額○○万円です」と正直に伝え、「この予算内でベストな提案をしてほしい」と依頼するのが、良いプランを引き出すコツです。
ご相談から施工完了までの流れ|ラスコの場合
実際に店舗改装をご依頼いただいた場合の標準的な流れをご紹介します。 初めての開業で不安な方もご安心ください。専門スタッフが各工程で丁寧にサポートいたします。
STEP 1:お問い合わせ・無料相談 まずはお電話、またはHPの[お問い合わせフォーム]よりご連絡ください。「まだ物件が決まっていない」「大まかなイメージしかない」という段階でも大歓迎です。
STEP 2:現地調査・ヒアリング 実際に物件を拝見し、寸法を測り、設備の状況を確認します(現地調査)。 この際、オーナー様の「どんなお店にしたいか」「ターゲット層は」「予算感は」などを詳しくヒアリングさせていただきます。
※ラスコでは、この現地調査を非常に重視しています。建物の構造的な制約を早期に見抜くことで、後々の追加工事リスクを減らします。
STEP 3:プラン提案・お見積もり ヒアリング内容と現場状況を元に、図面やパースを用いたプランと、詳細な見積もりをご提出します。 内容にご納得いただけるまで、修正や調整を行います。
STEP 4:ご契約・着工 プランと金額にご納得いただけましたら、工事請負契約を締結し、着工となります。 近隣店舗や住民の方への挨拶回りもしっかり行い、トラブルのないよう工事を進めます。
STEP 5:お引渡し・アフターフォロー 工事完了後、厳密な検査を行い、お引渡しとなります。 お引渡し後も、店舗のパートナーとしてメンテナンスや修繕のご相談に随時対応いたします。
まとめ 店舗改装は「業者選び」が未来を決める

店舗改装は、単なる「工事」ではありません。オーナー様の夢を形にし、事業の成功を支える「基盤づくり」です。
見栄えの良いデザインも大切ですが、
・スタッフが働きやすい動線
・ランニングコストを抑える設備設計
・20年先も色あせない、耐久性のある空間
これらを実現できるのは、確かな技術と経験を持った業者だけです。
有限会社ラスコには、大工を自社で抱えてはいませんが、職人歴50年・店舗設計のプロフェッショナルが在籍しています。20年先の未来を考え、お客様のビジネスに寄り添った「本当に価値のある改装」をご提案いたします。
神奈川・東京エリアで店舗改装をご検討中の方は、ぜひ一度ラスコへご相談ください。現地調査からお見積もりまで、無料で対応させていただきます。あなたの「こだわり」を、私たちと一緒にカタチにしましょう。






