個店舗改装の見積もり完全ガイド!業種別の費用相場や業者選びの注意点【プロが解説】2026.01.09

「長年温めてきた自分の店を持ちたい」「古くなった店舗を改装して、もっとお客様を呼び込みたい」。 そう考えたとき、オーナー様が最初にぶつかる壁が「個店舗改装の見積もり」と「費用」の問題ではないでしょうか。
店舗改装は、住宅リフォームとは異なり、デザイン性だけでなく、集客動線やスタッフの作業効率、そして保健所の営業許可基準など、多角的な視点が必要です。見積もり金額の安さだけで業者を選んでしまい、「使い勝手が悪い」「すぐに設備が壊れた」といった失敗事例は後を絶ちません。
この記事では、神奈川県川崎市を拠点に、職人歴50年の経験から「20年先の未来」を見据えた設計を行う有限会社ラスコが、個店舗改装の見積もりに関する基礎知識から、業種別の費用相場、そして本当に信頼できる業者の選び方までを徹底解説します。
1. 個店舗改装・リフォーム見積もりの基礎知識と重要ポイント
店舗改装の見積もりは、単に「工事代金」を知るためのものではありません。その見積書には、業者の提案力、誠実さ、そして店舗づくりのパートナーとしてふさわしいかどうかが如実に表れます。まずは見積もりの全体像を把握しましょう。
見積もり依頼から完成までの流れと確認すべき基本項目
個店舗の改装において、見積もり依頼から着工までの一般的な流れは以下の通りです。
・現地調査(現調)
実際の物件を見て、設備の状況や寸法を確認します。
・ヒアリング
コンセプト、ターゲット、予算、必要な機能を伝えます。
プラン・概算見積もりの提示: 大まかな設計図と費用感が提示されます。
・詳細打ち合わせ・修正
素材や設備のグレードを調整します。
本見積もり・契約: 最終的な金額と工期を決定します。
【見積書でチェックすべき基本項目】
見積書を見る際は、総額だけでなく「一式」という言葉に注意してください。「内装工事一式」としか書かれていない場合、どの範囲まで含まれているかが不明確で、後から追加費用が発生するトラブルの元になります。
・仮設工事費
足場や養生(保護)にかかる費用。
・解体工事費
既存の内装を壊す費用。廃材処分費が含まれているか確認しましょう。
・内装仕上げ工事費
天井、壁、床のクロスや塗装、タイルなどの費用。
・設備工事費
電気、ガス、水道、空調などの配管・配線工事。店舗改装で最もコストがかかる部分です。
見積もり額が変わる最大の要因は「物件の状態」
同じ広さの店舗でも、見積もり額が2倍以上変わることがあります。その最大の要因は「居抜き物件」か「スケルトン物件」かの違いです。
・居抜き物件(前の店舗の内装や設備が残っている状態)
メリット: 空調や厨房機器、トイレなどを流用できれば、費用を大幅に抑えられます。
デメリット: レイアウトの自由度が低く、配管が劣化していると逆に撤去・交換費用がかさむリスクがあります。
・スケルトン物件(コンクリート打ちっぱなしの状態)
メリット: ゼロから自由にレイアウトでき、配管も新品にできるため、「20年先」まで安心して使える店舗になります。
デメリット: 内装・設備をすべて新設するため、費用は高額になります。
見積もりを依頼する際は、目先の金額だけでなく、「既存設備があと何年使えるか」という長期的な視点を持つことが重要です。
2. 【業種別】個店舗改装の費用相場と坪単価の目安

店舗改装の費用は、業種によって大きく異なります。特に水回りや特殊な設備が必要な業種ほど、坪単価(1坪あたりの工事費)は高くなります。ここでは、一般的な目安を3点紹介します。
① 飲食店(カフェ・レストラン・居酒屋)
飲食店は、厨房設備(グリストラップ、排気ダクト、高出力のガス・電気など)に多額の費用がかかるため、最も坪単価が高くなる傾向があります。
・スケルトンからの改装: 坪単価 50万〜80万円
・居抜き物件の改装: 坪単価 20万〜50万円
【見積もりのポイント】
「厨房区画の防水工事」は必須です。ここをケチると、将来的に階下への水漏れトラブルに発展し、損害賠償問題になりかねません。また、排気ダクトのルート確保も初期段階での確認が重要です。
② 美容室・サロン(ヘアサロン・ネイル・エステ)
美容室は、シャンプー台やボイラーの設置、セット面ごとの電気配線など、給排水・電気工事のウェイトが高いのが特徴です。また、長時間滞在するお客様のために、内装デザインや照明計画(雰囲気づくり)への投資も必要です。
・スケルトンからの改装: 坪単価 40万〜70万円
・居抜き物件の改装: 坪単価 15万〜40万円
【見積もりのポイント】
セット面の増設や、高電圧のドライヤーを複数同時に使うための電気容量アップ工事が見積もりに含まれているか確認しましょう。
③ 物販店・小売店(アパレル・雑貨)
飲食店やサロンに比べると、大掛かりな設備工事が少ないため、費用は比較的抑えられます。ただし、商品を魅力的に見せるための「什器(棚)」や「照明」にコストがかかります。
・スケルトンからの改装: 坪単価 30万〜50万円
・居抜き物件の改装: 坪単価 10万〜30万円
【見積もりのポイント】
内装工事費を抑え、その分をこだわりの什器やファサード(店舗外観)のデザインに回すなど、予算の配分が鍵となります。
3. 店舗改装・リフォーム見積もりで業者選びに失敗しないための注意点
見積もり金額が予算内であっても、業者選びを間違えると、「イメージと違う」「工期が遅れる」といった事態になりかねません。個店舗改装を成功させるための業者選びの基準をお伝えします。
「安さ」だけで選ばない!専門業者・工務店の選び方
リフォーム会社には、大手ハウスメーカー、リフォーム専門会社、地元の工務店など様々な種類があります。個店舗の改装でおすすめなのは、「店舗設計の経験が豊富な工務店」です。
住宅と店舗では、使用する床材の耐久性も、照明の明るさの基準も全く異なります。店舗実績が少ない業者に依頼すると、「土足厳禁のフローリングを店舗に貼ってしまい、1ヶ月でボロボロになった」という失敗例もあります。
【相談時のチェックリスト】
・店舗改装の実績事例を見せてもらえるか?
・見積もりの内訳(材料のメーカーや型番)が詳細に記載されているか?
・「できないこと」や「リスク」も正直に説明してくれるか?
施工事例に学ぶ!「20年先」を見据えたデザインと設計力
弊社ラスコの特徴でもありますが、店舗設計において最も重要なのは「流行を追うだけでなく、長く愛される機能美」です。
例えば、初期費用を抑えるために安価なクロスや床材を使うことは簡単です。しかし、数年で張り替えが必要になれば、結果的にランニングコストは高くつき、休業期間も発生します。
職人歴50年の知見を持つラスコの設計者は、以下のような視点で見積もりを作成します。
・動線設計
スタッフが動きやすく、お客様が商品を見やすい配置になっているか。
・耐久性
汚れが目立ちにくく、掃除がしやすい素材を選んでいるか。
・可変性
将来的に業態変更や席数変更があった場合に対応しやすい設計か。
「今の安さ」だけでなく、「将来のメンテナンスコスト」まで考慮した提案をしてくれる業者を選びましょう。
大工を抱えない工務店(PM型)のメリット
弊社ラスコは工務店ですが、自社で大工を抱えていません。これは一見デメリットに見えるかもしれませんが、実は「最適な職人をアサインできる」という大きなメリットがあります。
自社大工がいる場合、得意不得意に関わらず自社の人間を使わなければなりません。しかし、弊社ではプロジェクトごとに、その分野(例えば和風の内装、特殊な塗装、複雑な電気配線など)に特化した熟練の職人を外部から手配します。 設計・管理(PM:プロジェクトマネジメント)は経験豊富な自社スタッフが行い、施工は各分野のプロフェッショナルが行う。この体制により、高品質な店舗改装を実現しています。
4. 店舗改装・リフォーム費用を抑えるための比較・交渉テクニック
理想の店舗を作りたいとはいえ、予算には限りがあります。質を落とさずに費用を最適化するためのテクニックを紹介します。
相見積もりの活用方法と注意点
適正価格を知るために、2〜3社から見積もりを取る「相見積もり(あいみつもり)」は有効です。 しかし、比較サイトなどで不特定多数の業者に一括見積もりを依頼するのはおすすめしません。業者側も「価格競争になる」と分かっているため、手抜きの安いプランを提示するか、本気で提案してくれない可能性があるからです。
相見積もりをする際は、以下の条件を揃えて依頼しましょう。
・同じ条件・要望を伝える
条件が違うと金額の比較ができません。
・予算を正直に伝える
「100万円以内で」など明確に伝えた方が、その範囲内でのベストな提案を引き出せます。
・「価格」ではなく「内容」で比較する
A社は100万円、B社は120万円だった場合、B社の方が耐久性の高い素材を使っているかもしれません。
補助金・助成金の活用
国や自治体の補助金を活用することで、改装費用の一部を賄える場合があります。 2025年時点(想定)で活用しやすい主な制度は以下の通りです。
・事業再構築補助金
思い切った事業転換や新分野展開を行う場合(例:居酒屋からテイクアウト専門店へ改装)。
・小規模事業者持続化補助金
店舗の改装やチラシ作成など、販路開拓の取り組みに利用可能。
・自治体の創業支援補助金
川崎市や神奈川県独自の創業支援・店舗改修補助金が出る場合があります。
これらの申請には、詳細な見積書や事業計画書が必要です。ラスコでは、こうした補助金申請に必要な書類作成のサポートやアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
5. 店舗改装を成功に導くためのQ&A

実際に弊社に寄せられる、店舗改装・見積もりに関するよくある質問にお答えします。
Q1. 見積もりは無料ですか?
A. はい、基本的には無料です。現地調査を行い、概算プランと見積もりを作成するところまでは無料で行う業者が多いです。ただし、詳細な設計図面の作成や、パース(完成予想図)の作成には費用が発生する場合がありますので、事前に確認しましょう。弊社ラスコでは、まずはお客様の夢や不安をお聞きする相談からスタートします。
Q2. 予算が足りない場合、どこを削ればいいですか?
A. 「お客様が直接触れる部分」は削らず、「バックヤード」や「装飾」で調整しましょう。 例えば、客席の椅子やテーブル、トイレは店舗の印象を左右するため、質を保つべきです。一方、厨房内の壁や収納、スタッフしか入らない箇所の仕上げはグレードを下げても問題ありません。また、高価な造作家具(オーダーメイド)を既製品の家具に置き換えるだけでも、費用は大きく下がります。
Q3. 工事期間はどれくらい見ておけばいいですか?
A. 規模や内容によりますが、小規模な改装なら2週間〜1ヶ月、スケルトンからのフルリノベーションなら1.5ヶ月〜2ヶ月程度が目安です。 ただし、見積もりの調整や設計、資材の発注、保健所の検査などを含めると、オープン予定日の3〜4ヶ月前には相談を開始することをお勧めします。
6. まとめ:20年先まで愛される店舗を一緒につくりませんか?

個店舗改装の見積もりは、単なる数字の羅列ではありません。それは、オーナー様の「夢」を「現実」にするための設計図です。
・物件の状態(居抜き・スケルトン)を見極める
・業種ごとの適切な設備投資を行う
・目先の安さより、長期的なメンテナンス性を重視する
・設計力と管理能力のある業者を選ぶ
これらが、失敗しない見積もりの鉄則です。
有限会社ラスコは、神奈川県川崎市高津区を拠点に、地域に根ざした工務店として活動しています。 私たちの最大の強みは、職人歴50年のベテランによる「20年先の未来を考えた設計」です。ただ新しいだけの店舗ではなく、使い込むほどに味が出て、長く繁盛し続けるための「土台」をしっかりと作り上げます。
不動産関連のネットワークも持っているため、物件探しからのご相談も可能です。「まだ具体的なプランが決まっていない」「まずは費用の目安だけ知りたい」という場合でも構いません。店舗改装をご検討中のオーナー様は、ぜひ一度ラスコへご相談ください。
正確な見積もりと、プロの視点によるプラスアルファの提案で、あなたの店舗づくりを全力でサポートいたします。






